読み上げブラウザ用メニュー

活動予定・報告

活動報告

2016年06月05日
協会日記49(6/5)

排泄用ベルトは犬の排泄やその処理作業を盲導犬ユーザーが容易にできる優れ物ですが、犬にとっても気分を排泄モードに切り替えるためのスイッチ役になっていると思います。「これつけたらオシッコしたくなるんだよな。」という具合でしょうか。

最近、ペット犬も飼い主と一緒に利用できる施設が多くなり、マナーパンツをはかせる飼い主も多くなっていると聞きますが、これは漏らし対策のために犬にはかせるもので、盲導犬の排泄用ベルトとは使い方もその考え方もまったく違うものと思います。

排泄用ベルトは、犬に排泄の機会を与えるものであり、排泄を我慢させたり、漏らしたときの対策用のものではありません。

何らかの理由で、盲導犬ユーザーが犬の排泄に不安があり、周囲の環境や人に迷惑をかけてはいけないとの思から、盲導犬に排泄用ベルトをつけたまま歩いているということがあるかもしれません。犬の健康上の理由であるかもしれません。しかし、やはりそれは排泄用ベルトの正しい使い方ではありませんので、もしそのような使い方をしている盲導犬ユーザーがいたら、どうしてそのような使い方をしているのか理由を聞いた上で、盲導犬ユーザーと話し合いながら改善を図って行きます。

最後に、排泄くらい犬の自由にさせてあげたらという方もいらっしゃるかもしれませんが、ペット犬でも盲導犬でも人間社会で犬と暮らしていくにはルールがあります。犬は引き綱をつけて歩く、排泄物は飼い主がかたづける、公共の場所は汚さないなど。目の不自由な盲導犬ユーザーが、ペット犬の飼い主と同じように犬の排泄物を処理すること、排泄した場所も汚さないために、排泄用ベルトを使って犬に排泄させる必要性があることを理解していただければと思います。

排泄編はこれでとりあえず一区切り。

今日は、9頭の犬たちがパピーウォーキングを終了ということで、パピーボランティアさんとともに終了式を行いました。写真はその様子です。

DSC_1242.JPG

DSC_1244.JPG

木香テラスができてから初めての新入犬になります。明日からは、この犬たちの訓練、生活ぶりを主にアップして行きたいと思います。

メニューを閉じる