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活動予定・報告

活動報告

2017年05月29日
協会日記318 盲導犬の性格6 (5/29)

盲導犬としてふさわしい素質をもつ犬を親犬にすればいいということが、「盲導犬事業では、そうはいかない事情がある。」との話のつづきです。

ご存知の方も多いと思いますが、盲導犬になる犬たちはすべて不妊手術をします。性本能が盲導犬として作業することに影響がでるためです。例えばオス犬ならオシッコを壁などにひっかけるとか、メス犬なら生理がくると外出が難しくなるといったことを避けるためです。ということは、「この犬は優秀な盲導犬だったので、この犬の子どもを残そう。」ということができないということです。これはより良い子孫を残すという点からみると、とても重大な問題なのです。

盲導犬の親犬になる犬たちは、「この犬の父犬と母犬の性格からして、この子はきっと良い素質をもっているだろう。」との想定で親犬としなければなりません。特にオス犬は、足を上げてオシッコをし出す1歳前に不妊手術の判断が必要となるため、まだまだ幼いそのような時期に繁殖犬とするか、盲導犬とするかの進路決定をしないといけません。この判断がなかなか難しいのです。

写真は、交配のためにオス犬とメス犬を面会させたところです。イエローラブがメス犬、ブラックラブがオス犬です。
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つづく

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