活動予定・報告
活動報告
- 2016年07月28日
- 協会日記84 犬の靴3(7/27)
盲導犬ユーザーは、パートナーである盲導犬の健康にはとても気を使っています。そのため、できる限り夏の暑い時間帯は外出を避ける努力をされています。
しかし、ペット犬の散歩と違い、どうしても暑い時間帯に外出をしないといけない事情もあります。例えばお仕事の出勤時間がお昼からとか、会合の出席とか、見える人と同じように見えない人でも夏の日中に外出しなければならない用事はたくさんあります。
そのときには当然、盲導犬と一緒に外出することになるため、犬の身体に直射熱を反射するコートを着せたり、タクシーなど乗り物を利用したり、もちろん盲導犬に靴を履かせているユーザーもたくさんいます。夏の外出時には、なるべく犬に負担がかからないようユーザーはいろいろと配慮しています。
例えばこんな話。いつもは盲導犬と歩いて通う駅までの道を、暑さ対策としてバスを使ったユーザーがいました。ただ、バス停留所と駅は50mくらい離れているため、そこは歩かなければなりません。ユーザーは50mくらいということで、盲導犬に暑さ対策をせず、バスから降りて駅に向かって歩いていたところ、たまたまそこを通りかかった方に、犬がかわいそうと言われたということです。
犬のためにバスを使ったにもかかわらず、その行程の一部分だけでユーザーさんの対応が批判されてしまうことがあります。
見えていても犬に靴を履かせるのはなかなか時間や労力がかかります。目の見えないユーザーはなおさらですが、温暖化の世の中、これから夏はたとえ短時間、短距離でも盲導犬に靴を履かせることは必須にしなければならないのかなと思っています。
写真は靴を履かせたまま、犬に排泄をさせているところです。慣れれば、排泄も普通にできます。
つづく。