活動予定・報告
活動報告
- 2016年06月30日
- 協会日記65(6/30)
協会から国道423線と農道の合流地点の1.2キロまでの途中に、犬飼川を跨ぐ橋(河内橋)があります。協会からこの河内橋までは約700メートルですから、だいたい中間地点となります。
普通は、この河内橋までの往復を訓練コースとしています。犬とっても「橋」という目標物があるので、歩く意欲を持続させやすいです。写真は、橋に向かって歩いていくゴールデンの様子です。
犬が目標物を見つけて、それに向かって歩いていくことは、目の見えない人を誘導する盲導犬として大切な役目ですが、目標物ばかりに意識が行ってしまい、犬が人といっしょに歩いているということを忘れてしまうと、お互い安全な歩行を持続することがむずかしくなります。
橋が見えてきてゴールデンの歩く速度がちょっと速くなってきたかな(人への意識が途切れてきたかな)と思ったときに、犬の名前を呼んでみます。
そこで、犬がこちらを振り返る、あるいは耳が動くなど何らかの反応をすれば、訓練士と一緒に歩いているという意識を持っているということで、「グッド、グッド」です。
下の写真は、名前を呼びかけて、こちらを振り向くゴールデンの様子です。
犬の方も、「これでいいの」と自ら訓練士のほうに顔を向けて問いかけてくることがあります。そのときにも「グッド、グッド」です。
人が一方的に犬に良い行動を求めるのでなく、犬からの投げかけられた行動を人が受け止める、この双方向のコミュニケーションが大切です。
でも、常にお互いを強く意識して歩いていると、人も犬もどちらも疲れてしまうので、何もないときには気を抜いて自然体で歩いて行きます。
つづく。