関西盲導犬協会のホームページへようこそ。
このページは目の不自由な方にも読みやすいように、テキストのみのページとなっています。内容は以下の順番で書かれてあります。
それでは順にご紹介します。
盲導犬を申し込んでから貸し出し(貸与)されるまでの期間は、およそ半年から1年ほどです。
視覚障害者手帳をお持ちの18歳以上の方であれば、職業や居住地域に関係なく、盲導犬の貸与をお申し込み頂けます。5年、10年前と比べて、盲導犬の供給能力が向上し、より気軽に盲導犬を申し込んで頂けるようになりました。
盲導犬は室内で飼育して頂きますが、特に広いスペースを必要としません。また、盲導犬は無料で貸与されます。他に犬や猫を飼っているご家庭でも、ほとんどの場合問題ありません。少しでも興味のある方は、ぜひお気軽にご相談下さい。
以下に、申し込みから貸与までの大まかな流れをご紹介します。
まずは、盲導犬と体験歩行していただき、風を切って歩く感覚を体感して下さい。盲導犬との歩行は、晴眼者(目が見える方)の歩行とほとんど変わりません。最初は怖く感じるかもしれませんが、左手の力を抜いて、右手を振って、胸を張って歩きましょう。次第に「風を切って歩く」感覚がお分かりになると思います。
体験歩行を受けたのち、指導員から盲導犬との歩行や生活について、詳しい説明を受ける事ができます。質問があれば遠慮無く聞いて下さい。体験歩行は、京都府亀岡市の訓練センターで行なう事ができます。興味のある方は事前に電話予約願います(0771-24-0323)。
また、毎月第2木曜日の午前中、大阪市の長居公園にて盲導犬との体験歩行が行なえます(午前10時に長居障害者スポーツセンター玄関に集合です)。月によって変更がありますので、事前に訓練センターまでご確認願います。
体験歩行や指導員との話を通じて、さまざまな情報を得る事ができると思います。次の段階は盲導犬貸与の申し込みと面接です。申し込みをされる場合、訓練センターから申し込み用紙をお送りしますので、それをご返送いただきます。申し込み用紙は点字版も用意しています。また、申し込みはいつでも保留およびキャンセル可能です。たとえば、家庭の事情で1年間は共同訓練を受けられない場合、申し込みと面接を済ませたのち、1年間保留ということで問題ありません。盲導犬の貸与は原則として申し込み順で受け付けておりますので、まずはお申し込み頂いたほうが、のちのち柔軟に対応できる可能性が高いです。
さて、申し込み用紙が訓練センターに返送されてきましたら、日時を打ち合わせた上で、指導員がご自宅に面接に伺います。盲導犬と歩く可能性のある場所、排便場、犬の寝場所などをシュミレーションしながら、お話をうかがいます。この面接内容を持ち帰り、複数の指導員が、盲導犬貸与の可能性や必要とされる犬のタイプなどを話し合い、今後の方向性を決定します。場合によっては、共同訓練に入る前に白杖での歩行指導を受けることをお勧めしたり、盲導犬との歩行は困難と判断することもあります。
体験歩行や面接の結果をもとに、「この方の歩行速度や住環境を考えると、どの犬がパートナーとして適当か」ということを考えます。これを「マッチング」と言います。複数の訓練士や指導員が話し合い、結論を出すのが普通です。パートナーが決まると、その盲導犬との歩き方や世話の方法を学んで頂くために、共同訓練と呼ばれる訓練を行ないます。通常、共同訓練は約4週間の合宿訓練で、京都府亀岡市の訓練センターにて行なわれます。週末は訓練がお休みの事が多いですから、家に帰って頂く事も可能です。また、平日の5日間家をあける事が難しい方のために、柔軟なスケジュールで共同訓練を行なう事もあります。
無事に共同訓練が終了したら、それで終わり、ではありません。むしろ、自宅での盲導犬との生活が始まるここからがスタートです。関西盲導犬協会では、共同訓練終了後すぐに指導員が自宅に伺い、2〜5日間の現地訓練を行ないます。その後、1ヶ月、6ヶ月、17ヶ月後にそれぞれフォローアップを行ないます。盲導犬との生活や歩行がうまくいっているかどうかを観察し、気になる部分や問題点があれば細かいところまで話し合い、指導します。
もしユーザーさんの体調が思わしくないなどの理由で盲導犬を一時的に預かる必要がある場合は、訓練センターにて犬をお預かりすることができます。また、盲導犬は10歳〜11歳で引退させ、余生を引退犬ボランティア宅で過ごさせるのが理想です。関西盲導犬協会では、原則として10歳の誕生日をもって引退させる、としています。
公益財団法人関西盲導犬協会は、1980年11月、盲導犬の育成普及を願う市民が集まり発足しました。その後1983年7月には、京都府の許可を受け財団法人を設立。同年8月には国家公安委員会より「盲導犬を訓練し認定する法人」として指定を受けました。
1988年3月には、京都府亀岡市に盲導犬総合訓練センターが完成しました。センターには、訓練中の犬が生活する犬舎の他、盲導犬との歩行指導を受けに来られた方やフォローアップのために来られた盲導犬使用者が宿泊できる設備があります。
現在このセンターを拠点として、年間15頭前後の盲導犬を育成し、目の不自由な方に歩行指導を実施しています。また、目の不自由な方に対しては、盲導犬との体験歩行の申し込みを随時受け付け、歩行に関する情報提供に努めています。
一方、目の不自由な方が盲導犬と快適に暮らしていくには、目の不自由な方や盲導犬に対する社会的な理解は不可欠です。そのため一般の方に対しても見学会などを開催し、啓発活動に取り組んでいます。関西盲導犬協会では以下のような活動を行なっています。
盲導犬と共に歩き、積極的に社会に参加したいという視覚障がい者からの申し込み、相談、面接を経て、盲導犬を有効に活用できると判断されれば、歩行指導を行い、盲導犬を無償で貸与します。貸与後、盲導犬が引退するまで、最低でも年に1回のアフターケアを行っています。引退後の盲導犬は、協会が募集した引退犬ボランティア宅で余生を過ごします。
盲導犬に適している素質や血統を持つ犬を計画的に繁殖し、盲導犬育成の訓練プログラムにそって育成します。盲導犬になるための適性基準は厳しく、10頭の訓練犬のうち盲導犬になるのは3〜4頭です。ですから、犬に関する情報はすべて記録され、血統の管理やアフターケアにも活かされています。
訓練は、ベテラン訓練士と研修生がチームを組む形で進行します。訓練専任の訓練士は5〜6名と多くありませんが、全員が綿密にコミュニケーションを取りながら一貫性をもって訓練できるという利点があります。朝夜の排便管理も訓練士が行なうため、トイレトレーニングの精度が高いのも特徴です。また、本格的な模擬道路訓練コースを保有する、日本で唯一の訓練センターです。自動車教習所に通ったことのある方には、その重要性がお分かりになると思います。
犬舎は、できるだけ快適な環境を犬たちに提供するため、冷暖房完備の個室犬舎になっています(床暖房です!)。ケンネルコッホなどの病気が発生した場合を考え、2009年11月に別棟の新犬舎を建設しました。
視覚障がい者が盲導犬と暮らしていく上で、視覚障がい者や盲導犬に対する社会的な理解は不可欠です。そのため、一般の方に対する見学会などの開催や学校などでの講演・実演などの啓発活動に取り組んでいます。一般見学会や講演会をご希望の方は、こちらからお申し込み下さい。
盲導犬を訓練する訓練士や、視覚障がい者に対し盲導犬との歩行指導を行う指導員になるためには、深い知識と多くの経験が必要です。訓練士になるためには3年間、指導員になるためには、訓練士課程修了後2年間の研修期間を経て、認定を受けます。訓練士や歩行指導員に関する詳しい情報は、こちらをご覧下さい。
以上でテキストページを終わります。訪問いただきありがとうございました。