活動予定・報告
活動報告
- 2016年06月29日
- 協会日記64(6/29)
国道423号線から協会までの道は、犬飼(いぬかいという地名です。)の村を通る細い田舎道(農道)です。この田舎道が訓練を始めた犬にとっては絶好の訓練コースになります。街中の道のように車や人が頻繁に通ったり、ざわついていたりせず、歩くことに専念できる道だからです。
歩きの基本は、犬と人が一緒に歩くこと。訓練士は犬を意識して、犬は訓練士を意識する、双方向のコミュニケーションを歩きの中で確立することが、初期の訓練で最も大事なことです。(歩きに限らず、犬との生活の中で大切なことですが。)
この双方向のコミュニケーションを確立するのに、外部からの刺激が少ない田舎道は最適です。
今日はゴールデンと一緒に歩行しました。協会からスタートして、犬飼川に沿って、国道423号線合流地点までを往復するコースです。距離は片道1.2キロ、往復で2.4キロです。
このゴールデンは、木香テラスから外に連れ出した時には、やや興奮して、飛び跳ねたり、人の方にぶつかって来たりしますので、軽く基本訓練をして(座らせること何回かして)、犬を落ち着かせてからスタートです。
「今は歩く時間」という状況を犬に判断させられれば、いままでの落ち着きのなさが嘘のように、匂い取りやわき見をせず、歩く方向をしっかり見て進んで行きます。
犬が一緒に歩いている訓練士を意識していることは、犬の耳が後ろに向けられていることからわかります。写真は農道を歩いている様子です。
道にそってまっすぐ歩くことは盲導犬にとって大切なことですが、前進することに犬の意識が行ってしまい、リード(引き綱)を引っ張っるようになったらだめです。そのようなときは犬の耳は前方に向けられていることが多いと思います。
つづく