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活動予定・報告

活動報告

2016年10月28日
協会日記152 盲導犬の歩行指導10(10/28)

歩行指導で、犬にハーネスをつけて歩行する前に、模擬的に指導員が犬役となり、ハーネスの握り方や指示の出し方などを行います。これを盲導犬事業者のあいだでは、ハーネスワークと呼んでいます。

ハーネスワークでは、ハーネスを持ったときの基本姿勢、まっすぐ歩きだす時、左方向に歩き出す時、右方向に歩き出す時、それぞれの姿勢を繰り返し行います。

基本姿勢は、左手にハーネスを持ち、そのハーネスを持った左手が左もものところにある位置です。つまり左手を自然に下ろした位置でハーネスを持つような格好となります。そして足は右足を半歩前に出した姿勢となります。

盲導犬との歩行は、犬の歩く場所は地面がちゃんとある安全な場所と言う理由に基づき、できるだけ犬の歩く場所に近づいて歩く、つまり犬に一番近い、人の左足はできるだけ犬に添わせて歩くことが大切なことになります。盲導犬と歩いていても、犬から離れていては、段差を踏み外したり、障害物にぶつかったりしてしまいます。

基本姿勢で、右足を半歩前に出す理由は、左足から踏み出すための準備態勢です。常に犬に近い場所を歩く、つまり歩き出す第一歩は犬に近い左足から踏み出せるようにするためです。

下の写真は基本姿勢のハーネスワークの様子です。この姿勢から、まっすぐ歩きだす時は「ストレートゴー」の指示を出します。Aさんの写真がないため、職員にその様子を再現してもらっています。

DSC_1998.JPG

次の写真が左方向へ指示を出す時の姿勢。犬よりもやや前に出て、犬が左に行くようにかぶさるような姿勢で「レフトゴー」の指示を出します。

DSC_1999.JPG

次の写真が右方向へ指示を出す時の姿勢。人の前を犬が横切りやすくするために、体を開くような感じで「ライトゴー」の指示を出します。

DSC_2000.JPG

つづく。

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