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活動予定・報告

活動報告

2016年10月22日
協会日記148 盲導犬の歩行指導7(10/22)

基本訓練である程度、犬とのコミュニケ―ションが取れ出したら、次は、犬と一緒に館内を歩行する訓練です。いきなり犬と外を歩くのでなく、まずは館内を犬とともに歩き、犬への指示の出し方や犬の動き方を理解してもらうためです。

例えば、ドアの前では、必ず「シット(座って)」の指示で犬を座らせて、次に「ウエイト(待って)」の指示を出してから、Aさんはドアを開けます。指示なくドアを開けると犬が先にドアから飛び出し、事故につながるかもしれないからです。そして「OK」の指示とともにAさんと犬は一緒にドアを通過して、通過後はふたたび「シット」で、犬を座らせ、Aさんはドアを閉めます。

歩行指導期間中、館内の歩行時は、ルールとして必ずドアの通過は、面倒でも上記の方法をとってもらいます。館内の階段の上り下りも同様で、必ず犬に指示を出してから、階段のステップを上り下りします。

このような日常の生活のなかで、犬に指示を出す、犬と一緒に作業をすることが、犬とのコミュニケーションを深めていきます。そして、その積み重ねが信頼関係へと繋がっていきます。

写真は、Aさんの食事のときの様子です。食事のときは、食堂に犬を連れてきてもらい、犬に「ダウン(伏せ)、ウエイト(待って)」の指示をして、椅子のしたで待たせます。犬は待っているというより寝ているのですが。

DSC_1856.JPG

常々、職員はドアを開けっ放しにしがちですが、歩行指導期間中は、閉め忘れがないようにそれぞれが気を配っています。

つづく。

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