読み上げブラウザ用メニュー

活動予定・報告

活動報告

2016年10月21日
協会日記147 盲導犬の歩行指導6(10/21)

基本訓練の最初は、犬にリード(引き綱)だけ付けた状態で、訓練センターのホールや廊下など、静かな場所で行います。ヒール(左横で歩いて)と言ってから、Aさんが犬と一緒に歩き出します。犬は常にAさんの左側で、犬が前に出過ぎず、後ろ過ぎずで、Aさんの左ももの横に犬の頭があるような状態で歩くのがベストです。Aさんは目が見えないので、リードの引っ張り具合やたるみ具合で、犬の位置を確認します。 基本訓練では、ヒールのほかにシット(座って)、ダウン(伏せて)、ウエイト(待って)などの指示がありますが、いろいろと組み合わせて、毎日、短い時間ですが、歩行指導の始まりに必ず行います。基本訓練を毎日行うことで、シット(座って)、ダウン(伏せて)、ウエイト(待って)なども、リードから伝わってくる微妙な犬の動きが読み取れるようになってきて、犬がちゃんと聞いてくれたかわかるようになります。もちろん、犬が言葉通りに行動したときには「グッド」の言葉と、頭を触るなど、犬を褒めることを忘れないことです。 それとともに、毎日の基本訓練を通して、Aさんが犬と集中して向き合う時間、つまり犬とのコミュニケーションを確かめる時間の大切さを知ってもらいます。 下の写真は、タオルを犬に見立てて、Aさんに犬の位置を指導しているところです。指導員は目の見えない人にどうしたらわかりやすく説明できるか、いろいろと工夫しています。 DSC_0723.JPG 下の写真は、2階廊下でAさんが基本訓練を行っている様子です。訓練が進むと、外出前のちょっとした時間で基本訓練を行うことが多くなります。写真では、犬は抜け毛対策用のコートを着て、その上にハーネスをつけています。 DSC_0758.JPG つづく。

メニューを閉じる