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活動予定・報告

活動報告

2016年10月20日
協会日記146 盲導犬の歩行指導5(10/20)

道具説明が終わったら、いよいよ犬との訓練に入って行きます。まずは、基本訓練。基本訓練は、静かな落ち着ける環境で「シット(座って)」、「ダウン(伏せて)」、「ウエイト(待って)」など、人から犬に指示を出し、犬がその指示を聞いて行動したら、「グッド」で褒めるという、いわば人と犬とのコミュニケーションをとる訓練です。

以前は、服従訓練といっていましたが、実際には力や気迫で犬を従わせるのではありません。人が何を求めているか犬自身が判断して自ら行動すること、そして犬がその行動をとった時には必ず人は「それでいいよ。」ということで「グッド」の言葉や触ってあげる、双方向のやり取りをする、つまりコミュニケーションをとる訓練です。

人が何を求めているのか、犬が何をしたいのか、人と犬がお互いのことに関心をもち、うまくコミュニケーションが取れると、信頼関係が深まっていきます。そこが盲導犬との歩行と生活で最も大切で基本となるところです。そのため、現在ではこの訓練を基本訓練と言うようになりました。

もちろん、犬が聞いていなかったり、間違った行動をしたときには「ちがうでしょう。」ということで、「ノー」の言葉で、正しいことを犬に教えるというやり取りもあります。

写真は、基本訓練の様子で、Aさんのダウンの言葉で、「こんなんでどうですか」といった表情でAさんを見上げる犬の様子です。

DSC_0727.JPG

つづく。

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