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活動予定・報告

活動報告

2016年10月18日
協会日記144 盲導犬の歩行指導3(10/18)

歩行指導基準によると、歩行指導の最初は、
①施設内ファミリアリぜーション
②用具の説明
③基本訓練(引き綱をもって犬への指示)
④館内歩行(引き綱での犬との歩行)
⑤ハーネスの持ち方と指示の出し方
を指導することになっています。

当協会では、まず初日は、歩行指導開始にあたり、形式的ですが、出勤している職員出席のもとで簡単な入所式を行います。職員それぞれの挨拶と共に担当している仕事内容などをAさんに自己紹介します。そして最後にAさんの言葉をもらいます。下の写真は、Aさんの入所式の様子です。

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入所式が終わったら、すぐに訓練開始です。まずは、3週間の訓練カリキュラム、一日の時間割、施設利用についての説明などを担当指導員からAさんに説明します。

そして、次は、実際に施設内を歩いてもらいながら、施設の構造や設備を説明していきます。視覚障害リハビリテーションでは、知らない場所を口頭や行動などで説明して理解してもらうことを「ファミリアリゼーション」という専門用語を使います。略して「ファム」と言ったりします。

目の見えない方には、視覚的な説明や地図による説明ができないため、実際に館内を歩いてもらいながら、「ここは事務室」、「トレイの配置は、これこれこういうような状態です。」など、物に触れてもらいながら、施設の構造や部屋の配置などを覚えてもらいます。

写真は、Aさんがファム後、実際に部屋を確認しているところです。

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Aさんにとっては、慣れていない場所なので、衝突や転落に備えて、指導員はすぐにサポートに入れるよう心構えています。

つづく。

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