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活動予定・報告

活動報告

2016年11月16日
協会日記168 盲導犬の歩行指導 歩行試験と筆記試験(11/16)

4週目(Aさんとしては3週目)は、歩行指導の最後の週ということで、最終チェック、いわゆる歩行試験と筆記試験を行います。

歩行試験は、これまで指導した内容が実践できるコース設定をして、スタートからゴールまで、Aさんと犬との単独歩行で行ってもらいます。援助依頼として周囲の人にいろいろと聞くことはOKですが、手引きを受けることは基本的にはダメというルール。

目的に着くことも大切なことですが、一番重要なことは「安全を確認して歩行」するという点です。これまでは担当の歩行指導員が一人で指導してきましたが、歩行試験では他の指導員も参加して、複数人でチェックをします。参加した指導員全員が合格と認めることが必要となります。指導員一人でも不合格という評価をしたときには、その問題だった点を再度指導しなおし再試験を行うということになります。

歩行指導期間中は大きな問題もなく順調に進んでも、やはり歩行試験ということで緊張して普段のような歩きができず、予想外の再試験となる人もまあまあいます。「試験」というプレッシャーの中で、ちゃんと安全に歩行できる力を持つことは、これから始まる実生活の中の歩行に必要なものと我々は思っています。

歩行指導期間中は、歩行指導の合間に、「盲導犬に関わる法律」、「犬の健康管理」、「盲導犬事業について」などの講義を行います。その講義について、盲導犬ユーザーとして覚えておいてほしいことを筆記試験で確認をします。

写真は、移動中の車中で、Aさんの膝に顎をのせる犬の様子です。

DSC_0769.JPG

つづく。

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