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季刊誌「ハーネス通信」

2018年06月のバックナンバー

リタイア犬との大切な日々~その一コマをご紹介します~
グミ1.jpgリタイア犬マッサージセミナー開催
 2月11日(日)、まだまだ寒さが厳しい中、木香テラスで恒例のマッサージセミナーが行われました。

ダクタリ動物病院のリハビリトレーナー 森先生とスタッフ、生徒さんたち、総勢9名と、19頭16家族のリタイア犬とそのボランティアさんたちが、午前の部と午後の部に分かれて参加されました。
 先生たちからマッサージを受けた犬たちは、皆うっとりと、気持ちよさそう...。 ボランティアさんたちも、前回教えていただいたことを実際に行っていた結果、これまでより犬の体調が良くなっているなど、効果を実感されているようです。
 マッサージは、力加減も重要で、強く押せばよいということもなく、正しい場所を探すのは簡単ではありません。でも、愛情をもって接することによってスキンシップも図れるので、犬たちも元気が出て癒される効果があり、このセミナーは毎回とても好評です。
 今回も終始和やかで、穏やかなひと時を過ごすことができました。
 
 
リタイア犬グミとの生活
 現在、グミちゃんは17歳1ヵ月(2018年2月現在)。現役リタイア犬としては一番のご高齢。そんなグミちゃんと暮らすリタイア犬ボランティアの小川さんのお宅を訪ねました。
 グミちゃんは小川さんにとって3頭目のリタイア犬。1頭目のホリーちゃんは16歳で亡くなりましたが、ほぼ1年間、寝たきりの状態で、奥さまがリビングでホリーと一緒に寝ながら過ごしたそうです。とにかく勉強しながらのホリーの介助だったとのこと。
 現在のグミちゃんの1日は、朝寝て、食べて、昼寝して、食べて、そして夜は爆睡、ととにかくよく寝ます。以前は、広いベランダを自由に歩いてお散歩を楽しんでいたのですが、あまり広いと目も耳も遠くなったグミが自分の居場所がわからなくなってお部屋に戻って来られなくなってしまうので、今は徐々に散歩のスペースを区切り、活動範囲を狭くしているそうです。
 「リタイア犬ボランティアをすると決めた時に腹をくくった。たとえその子との生活が1ヵ月であろうが10年であろうが、時間の長さは関係ない」とおっしゃる小川さんご夫婦。医療費の負担も当然覚悟の上、とはおっしゃっていましたが、やはり大病をした時の金銭の負担は大変です。
 関西盲導犬協会では、皆さまにご支援いただきながら、リタイア犬の医療費の補助や、車いすなどの介護用品の貸し出しなど、これからも続けていきたいと思います。
追記:グミちゃん 5月6日に17歳の生涯を閉じました。ご冥福をお祈りいたします。
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