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季刊誌「ハーネス通信」

2016年11月のバックナンバー

盲導犬ユーザーと京都を歩く~第14回 人力車で嵯峨野めぐり~
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今年度の「盲導犬ユーザーと京都を歩く シリーズ」のテーマは『乗り物』。その第二段は「人力車」です。ノスタルジックな気分で京都観光を楽しんできました。



元気な人力車がいっぱい
 アイスクリームや自撮棒を持った観光客でにぎわう、嵐山の夏。黒たびに短パン、小麦色に焼けた俥夫(しゃふ)さんが引く人力車が何台も行き交います。担当してくだ
さったのは、若々しい笑顔いっぱいの濱澤 竜次さん。実はこの道15年の大ベテランと聞いてびっくり。

有名な竹林へ
 大きな車輪に銀の泥除、80㎏の車体は黒光りしてピカピカ。踏み段を使い、いよいよ真っ赤なシートに乗り込みます。不安そうなウーリー。けれど大通りに出る頃にはすっかり落ち着いて、リラックスの表情。道の両側には土産物屋が並び、歩道は観光客でいっぱいです。
 汗を流しながらも、軽やかに車を引く俥夫さんのたのしい観光案内を聞きながら進むと、有名な竹のトンネルに到着。大混雑の小道を奥へと進むと急に暗くなり、竹林の高さと深さにびっくり。幌(ほろ)を全開し、爽しい風を受けながら進みます。

俥夫の濱澤さんに伺いました。
Q:犬を連れた人が乗ることもあるのですか。
A:ありますよ。小さいワンちゃんは、人の横のシートに。ゴールデンレトリバーが乗ったときは、今のように足元に寝そべってもらいました。

Q:学生アルバイトさんかと思ったら、大ベテランなのですね。びっくりしました。
A:この仕事は、体力面が目につきますが、実は人力車の取り回しだけでなく、車道を走る時の交通ルールや、人ごみの中を安全に走行する方法、そして観光案内のための歴史や地理の勉強など、習得しておくべきことが多くあり、奥が深い仕事なんですよ。また全国に支店があるので、ぼくも転勤で、北海道の小樽で働いたことがあります。

Q:このお仕事、一年で一番大変なのは、いつですか?
A:体力的には、やはり夏ですが、お客様の笑顔を見れば疲れもふっとびますよ! 雨でも台風でも、営業はしています。水が入らないように、しっかりシートをかぶせて乗っていただきます。

Q:気配りが細やかで、観光案内も楽しかったです。人気あるでしょうね。
A:そうですね。四季折々を味わいたいと、違う時期にまた来てくださるリピーターさんもおられます。視覚障がい者の方も楽しんでいかれますよ。もちろん盲導犬のユーザーさんも大歓迎ですので、どうぞいらしてくださいね。

森永さんはいかがでしたか?
「風が気持ち良かった~ 乗り物に酔いやすい私でも、大丈夫! とっても乗り心地がいいんです。そして、説明がすごくお上手。まわりの人たちに注意して、楽しく言葉を交わしながら進むのも、和やかでよかったです! 人力車って、体力や脚力だけじゃなくて、気力、学力、知力も大切なんですね」

おまけ 編集後記  「ウーリーの心の声」
 今回「ウーリーの表情がいつもと違うぞ!」 と思ったのは、気のせいでしょうか? いつでもばっちりカメラ目線でニコニコ。
 暑くないよう靴を履かせたり、影を選んで歩くといった工夫はしても、やっぱり地面に近い盲導犬にとって、夏は厳しい季節。車やバス、電車に乗って一息ついても、足元に寝そべる盲導犬に、景色は見えません。
 しかし、人力車は違います! 眺めのよい高さでねそべって、人にひっぱってもらって進む心地よさ。「うわ~ 人って、こんな風に見えているのかな? 風がきもちいい~ サイコー! また来たい~」という ウーリーの歓声が聞こえるようでした。

えびす屋嵐山総本店:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-24
Tel:075-864-4444 Fax:075-864-0690
料金:1区間コース(約12分)【お一人様3000円 お二人様4000円】より 
 詳しくはHP http://ebisuya.com/ をご覧ください。

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