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季刊誌「ハーネス通信」

2013年08月のバックナンバー

盲導犬ユーザーと京を歩く~新島旧邸~

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二回目の「盲導犬ユーザーと京を歩く」は、深緑の京都御苑の東隣にある「新島旧邸」。
同志社の創始者である新島襄と、その妻 八重の私邸です。
竣工は1878(明治11)年。築135年、京都市の有形文化財にも指定されています。


昨年までは期間限定の公開でしたが、今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」ブームで、今は連日たくさんの観光客が訪れています。

「八重の桜」ファンの森永さんと盲導犬オレオを、スタッフの皆様が笑顔でお出迎え。
盲導犬ユーザーが見学するのは初めてなので、学ぶため、集まってくださったそうです。

入り口でみんなが靴を脱ぐ中、オレオだけは、靴を履きます。
価値ある調度品の間を縫いながら、135年前のひんやりした床の感触を感じつつ、台所、リビング、茶室、書斎、お風呂、トイレ・・・と、約40分かけて、じっくり見学しました。

スタッフの方に質問してみました。
Q:今日はありがとうございました。申し込みのときの注意はありますか?
A:できれば、盲導犬同伴であることをお伝えください。「段差が高い・狭い・柵が整っていない」など、危ないところもあり、専属スタッフが付き添う余裕がないのですが、見学者が少なくて見学しやすいお時間を、ご提案できます。そして申し訳ありませんが、必ず同伴者の方とお越しください。

Q:これからも、ずーっと一般公開されるのですか?
A:今のところ来年3月頃までは特別公開で連日公開する予定です。その後は、恐らくまた限定公開になると思います。

最後に、森永さんにご感想を伺いました。
「当時の生活を想像して、わくわくしました。例えば、ギンガムチェックのテーブルクロスを使っていたなんて、おしゃれで、親しみを感じるなぁ・・・とか。当時は洋菓子がなくて、スイーツ好きだった新島襄がワッフルメーカーを持っていたとか! これから大河ドラマがいっそう楽しめそうです! それから、文化財の管理に苦労されていることも、よくわかりました。犬の爪を切ったり、靴を履かせたり、コートを着せたり、マナーをしっかり守りたいですね。楽しかったです! ありがとうございました。お勉強したらお腹が減ったので、これから同志社大学の学食を満喫してきまぁす!」


新島旧邸(同志社大学同志社社史資料センター)
電話:075-251-3042
公開時間:10:00~16:00(入館受付は15:30まで)
休館日:火曜日、お盆、年末年始など長期休みあり。詳しくはHPにて。
http://kyutei.doshisha.ac.jp/reserve/index.html
入場料:無料。申し込み制。インターネットまたはファックス(申込用紙を電話で請求してください。1週間前までに予約)にて。
アクセス:京都市営地下鉄「丸太町」駅から徒歩10分

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