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ハーネス通信

ハーネス通信は、関西盲導犬協会と盲導犬ユーザー、そして支援者の皆さんをつなぐ季刊誌です。年4回発行され、点字版、録音テープ版と紙刷り版があります(文章の内容は同じです)。ここでは、「ハーネス通信」の一部をインターネット版として掲載しています。ご意見、ご感想はこちらまで。

岡本祐己の韓国研修報告

 半年間の韓国での研修を終え、昨年10月の末に日本に帰ってきました。
 今回の研修の目的は、従来の訓練手法とは違う「クリッカー」を利用した訓練手法を学び習得することでした。
 クリッカーとは、指で押すと「カチッ」と音のなる道具です。従来の訓練方法で使う「グッド」と同様、犬の行動を肯定するときに使います。どういうふうに使うかといいますと、犬が好ましい行動をとった時に、クリッカーのカチッという音とトリーツ(犬にとってごほうびになるものとして主にフードを使用)を与えます。ただ、あくまで訓練の導入として使いますので、最終的にはトリーツ・クリッカーなしで犬が自発的に行動できるように訓練していきます。
 韓国のサムスン・ガイドドッグ・スクールの指導員で、以前、当協会で研修しておられた李成珍さんはこのクリッカー訓練を取り入れておられます。3年間訓練手法として一定の成果が得られたから見に来ないか、と誘っていただき、小芦訓練部長と視察に伺ったのが、今回の研修が始まる大きなきっかけとなりました。
 サムスンのスタッフと半年間、一緒に働いていて、日本と違うなぁと感じたのは、職員の業務分担のあり方でしょうか。指導員は共同訓練とフォローアップ、訓練士は訓練、犬舎担当は犬舎管理、といった感じで兼任はあまりありません。指導員が2名、訓練士が5名、犬舎担当3名、パピー担当3名、繁殖1名のスタッフがいます。そのほか企画部という部署に5名のスタッフがいて、見学会や共同訓練希望者の見学対応、ユーザーの相談、啓発などを担当しています。そして今年度はすでに12名の共同訓練が修了しています。また、犬舎は機能的に作られていて、とても作業しやすくテトラ障害物.JPG、うらやましく思いました。
 韓国で私は、日本から連れて行った訓練犬2頭と韓国の訓練犬1頭を担当し、実際にクリッカーを用いながら一通りの訓練を学びました。まだ基本を学んだに過ぎないので、これから訓練の中で経験を積み、他の職員に学んだことを伝えながら、結果を出していきたいと思います。ただ、クリッカー訓練も万能な訓練手法ではありません。今ある訓練方法とあわせ、犬に負担なく、犬の自発的な作業能力を高めることができるよう、その犬に合った訓練方法を考えていきたいと思っています。

更新日:2011-01-05

公益財団法人 関西盲導犬協会


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