新しく訓練犬になった犬たちの性格を見極めるための評価、稟性評価(ひんせいひょうか)をおこないました。
人と同じく、犬も性格は十犬十色、1頭1頭に合った訓練方法があります。
訓練はマンツーワンで、短い時間で集中して行ないますから、
「犬の性格とレベルに適した訓練方法、アプローチ」が非常に重要です。
「ほめて育てる」という基本スタイルは同じでも、どのような環境で、何を先に教えるか、についてはそれぞれ違うわけです。
というわけで、稟性評価では、暗い部屋に入ったときの反応を見たり、スリット階段(向こう側が見える階段)を上り下りする時の表情や動きを見たり、さまざまな状況における犬の動きや仕草を評価します。
大切なのは、適応能力があるかどうか、人と一緒に行動できるか、適度な自信をもって行動できるか(コンフィデンス)、総合的に扱いやすいか、といったところです。この時点で「何ができるか」は問題ではありません!
盲導犬を訓練することは、四角い石材から彫刻を削りだすことに似ています。
盲導犬になる素質を持った犬を見きわめ、その犬に適切な訓練をほどこすことで、盲導犬が育成されます。
向いていな犬にいくら特訓をしても、盲導犬にはなりませんし、それはやってはいけないことです(犬にもユーザーさんにもストレスがかかります)。
10頭に3〜4頭しか盲導犬にならない、というのはそういう意味です。
※ちなみに、ミケランジェロは、「彫像は石材の中に眠っているので、私の仕事はそれを掘り出すだけのことだ」と言ったそうです。ちょっと大げさですが、訓練士が犬を訓練するのも、この感覚に似ているのです。
そんなわけで、これから訓練がはじまります。
最後に、評価後の全員ショット!